日本触媒の姫路製造所、全プラントの操業停止を継続 業績予想も「未定」に

2012年11月6日 16:59

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 日本触媒は6日、姫路製造所における爆発・火災事故の処理状況及び操業状況を発表した。

 日本触媒は11月1日、当局より「公共の安全の維持及び災害発生の防止が確保されたため」との理由で、蒸気ボイラー、廃液燃焼設備などの一部の施設について、危険物製造所等一時使用停止命令を解除する旨の通知を受けた。しかし、同社はこれを受け、「まずは当該製造所の安全確保に努めていく」とし、所内の全製品製造プラントの操業停止を継続する方針。

 一方、操業再開の時期については現段階では見通しが立っていないという。同社は、所内の製品製造プラント全ての操業停止という状況に鑑み、製品供給において総合的に勘案し、現時点でできる限りの対応を取っていくとしている。

 具体的には、原料調達が可能な製品に限り、同社他事業所・他拠点での生産や外部委託による生産を検討しているが、今後様々な要因により前提条件が大きく変わる可能性があり、実際の実現可能性については不明だという。

 なお、今回の事故に関する業績、取引先各位への影響等については不明であり、現時点で見積もることが困難な状況だという。そのため、6日発表した2013年3月期の業績予想及び期末配当予想についても「現時点で未定」に修正した。

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