タイムマネジメントで話す内容も変わってくる

2012年10月24日 22:50

印刷

 「今までご覧になった中でここが一番悪い状態でしょうか」

 これは筆者が人のオフィスに初めて入るときによく訊かれる質問です。生活の中に整理できないところがある人はだれでも、恥ずかしく思いながら心配もしています。

 タイムマネジメントのトレーナーであると同時に整理コンサルタントとして、筆者が仕事でもっとも働きがいがあると感じることのひとつは、依頼人が自分も管理することができるし希望はあると気付いたときに喜んでくれることです。

 弊社の個人顧客や筆者のトレーニングを受けた人たちは、自分たちの生活や不満に関することから書類を整理しようと長時間費やした結果重要なファイルを一つ失くしてしまったことなど、たくさんの話をしてくれます。ときには、すでに二度も見直した書類の山をもう一度捜しているときの気持ちや、三度目にその山を捜しても上司が提出を待っている重要な書類を見つけられないときにどう感じるかという話もあります。

 幸い、筆者が好きなたぐいの話を見たり聞いたりすることもあります。やる気のある人が混乱状態から秩序を作りだし、自分たちのやり方を維持し続けるといったものです。そうなったら、その人たちのファイルや仕事道具は仕事の助けとなり、かつて仕事場に取り散らかっていた時間を無駄にするような邪魔物ではなくなるのです。
人々が以前語った話のその後について聞かせてくれ、その人自身にも明らかに違いが判る様子が見られるのは素晴らしいことです。そういった人たちの生産性が向上し、集中力が増し、仕事の効率が上がるのは当然ですし、さらにワンランク上の成功の途上にいても驚くにはあたりません。

 否が応でも周りの環境や毎日の仕事の仕方で、あなたがどのぐらい成し遂げているかということははっきりとわかります。もしそういったことが自分の示したいと思っているプロとしての状態になっていなくても、あなたには残念なことから勝利の喜びや満足感に満ちた話に自分の物語を変える力をもっているのです。

※この記事はKey Organization Systems提供の記事を財経新聞が日本向けに翻訳・編集したものです。

関連記事