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【株価診断】安値圏の三菱商事、中間値も下回り買方不利、減額で上値困難
三菱商事 <8058> =売買単位100株=23日(火)の株価は13円安の1391円、今日の安値は1388円だった。去る、15日につけた年初来安値1330円が足元ではボトムとなっている。
11月2日に第2四半期(4~9月)決算を発表するのに先立って、去る19日に今3月期通期見通しを下方修正した。売上で1兆円、営業利益で2000億円、純益で1700億円、それぞれ減額した。修正後営業利益は前期比48.3%減益、1株利益は従来予想の303.7円から200.4円となる。配当は従来年70円を予定していたが年50円(前期年65円)にとどめる。
「大幅減益だが赤字ではない。欧州、中国不振を考慮すれば、むしろ立派ではないだろうか」(中堅証券)との見方もある。世界経済減速による影響で資源関連商品の価格が値下りしているためで、確かに、逆に見れば世界景気、とくに中国経済が上向けば一気に資源価格を押し上げることは十分に予想される。
しかし、問題はそれがいつかということである。「日本の政権が交代すれば、中国とは直ちに握手できる」(同)とは言うものの、肝心の民主党政権は解散の気持ちはなさそうだ。このまま、こじれた日中関係が続くようだと、先行き業績の回復も期待できなくなる。
救いはPERが6.9倍と低いこと。このため、指標面からの一段安は乏しいとみられるものの、一方で超高水準の信用買残は重荷である。
年初来高値2044円(2月)と安値1330円(10月)の「中間値」1687円を足元の株価が大きく下回り、買方劣勢だけに世界景気の行方、あるいは全般相場次第では処分売りでストンと下げる可能性はある。ここは、一旦、見切り売りがよいだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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