LinuxがデスクトップでOS Xに負けている理由

2012年9月3日 14:01

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記事提供元:スラド

eggy 曰く、 Linuxはデスクトップ向けOSのシェア争いでOS Xに負けているが、その理由をLinuxで多く使われているデスクトップ環境GNOMEの開発者であるMiguel de Icaza氏が分析している(本家/.Wired記事)。

 開発者が使うデスクトップ環境としてはLinuxのシェアは減っており、逆にOS Xのシェアは増えている。その理由は、デスクトップ環境やそのAPIの分断化や後方互換性に対する不満があるという。たとえばUbuntuではデフォルトのデスクトップ環境にUnityという独自の環境を導入し、ユーザーの不満を買っている。Linuxの生みの親であるLinus Torvalds氏も、一時はXfceデスクトップ環境に移行しているし、Debian GNU/Linuxもデフォルトのデスクトップ環境を変更することを検討している。このような状況が、開発者に「後方互換性を確保している」OS Xへの以降を促しているという。

 ただ、開発のトレンドはデスクトップからWebにシフトしており、その重要性は低くなっている。OS XはUNIXライクな環境を提供しており、Macで開発してLinuxサーバーにデプロイする、という開発スタイルが普及している。そのため、このような情勢でもLinuxやオープンソースの重要性は失われない、という論調のようだ。

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