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[仕事術]勤務中にフェイスブックやツイッターを見ると生産性が上がる?
雇用主が従業員にフェイスブックやツイッター、ユーチューブをするために休憩をとるよう奨励する。――これは可能でしょうか?
豪メルボルン大学の後援を受けて経営・マーケティング学部のBrent Coker博士が行った調査によると、上記のような休憩は集中力を高めるのに役立つことがわかりました。
この研究では、仕事中、私的な理由でインターネットを利用している人は、そうでない人よりも生産性が9%高かったとまで言っています。Coker氏はこの行為を“WILB”(“Workplace Internet Leisure Browsing” [職場におけるネットの私的利用] の略)と名付けています。
この研究が出版されたとき、筆者はABCテレビのサンフランシスコ支局傘下KGOラジオのインタビューを受けました。このWILBが生産性を上げる手段として見なせるかどうか意見を求めにきたのです。インタビューの内容はこちら(http://www.keyorganization.com/media.php)で視聴できます。
この調査結果の根拠は、休憩を取ることは良いことであり、そうすることで一日中業務を続けるより、次の活動により集中できるという事実にあります。確かに、集中して仕事に取り組んだあとで休憩するのは大賛成です。しかし、ここに問題があります。人が一日の中で集中して仕事ができる時間はただでさえ少ないということです。
タイムマネジメント・トレーニングの基本スキルには、次に示す予定計画のスキルが二つあります。
・気が散ることを最小限に抑え、かつ集中できる「邪魔が入らない」時間をまとめて1時間から1時間半とる。
・作業をグループ分けする。たとえば、しなければならない電話の対応をしてから、メールボックスを開き、それが終わったらその週の書類整理に移るといった具合に。
現実にはこのように働ける人はほとんどいません。ありがちなのは、一つの作業をちょっとしては別の作業に移り、またしばらくして元の作業に戻ってするやり方です。これでは一日中気が散って終わるだけです。
個人的な「邪魔が入らない時間」をとるために、しょっちゅう夜遅くまで残業したり、朝早く出社したりする人もいるでしょう。そして一番仕事がはかどるのがその時です。
すでに気が散ることだらけの一日の中、フェイスブックをチェックすることでさらに中断される時間が増えると、それは生産性を上げる手段にはなりません。
Coker氏は私的なネット利用を勤務時間の20%未満に抑えるべきだと言うことで主旨を総括していますが、8時間の20%は96分です。ネットサーフィンを96分間もしている従業員が同じチームにいたら生産的な役割を担っていると感じられるでしょうか?
もしちゃんとした予定が立てられていたなら、休憩が役に立つことでしょう。けれども、ネットサーフィンよりもっと効果的なのは、自分のデスクから一時離れることです。
10分ほど散歩をして頭をはっきりさせましょう。小休止と称してパソコンに向かう時間を増やすことは、生産性向上のための適切な答えとは言えません。
※この記事はKey Organization Systems提供の記事を財経新聞が日本向けに翻訳・編集したものです。
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