格安航空ジェットスター・ジャパン国内線が成田空港に就航

2012年7月3日 11:17

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 格安航空会社(LCC)ジェットスター・ジャパンの国内線が3日、成田国際空港に就航した。初便となるエアバスA320によるGK111便は、180人の顧客を乗せて成田国際空港を出発し、目的地の新千歳空港へ向かった。

 カンタスグループCEOのアラン・ジョイス氏は、「ジェットスター・ジャパンは日本の国内旅行を変革するだろう。私たちはジェットスターによって非常に効率的なLCCモデルを構築し、より気軽な空の旅を提供することによって、新しい旅行需要を創造してきた。現在日本のお客様の予約状況を見ると、低運賃の旅という選択肢への強いニーズがあることがうかがえる。私たちは発表からわずか1年以内、そして計画を5ヵ月前倒しして就航できたことを嬉しく思う。これはパートナーである日本航空、三菱商事、東京センチュリーリースのおかげだ」と述べている。

 また、ジェットスター・ジャパンの鈴木みゆき代表取締役社長は、「ジェットスター・ジャパンはフルサービスエアラインより最大50%低い運賃を提供することで、日本中の方々の絆づくりのお手伝いをしていく。気軽に家族や友人に会いに行ったり、週末の旅行をしたりと、ジェットスター・ジャパンは日本の皆さまの日常生活の一部になると思う」と述べている。

 なお、ジェットスター・ジャパンは国内線就航記念セールとして、7月5日23時59分までの期間限定で、国内全路線を半額で販売するキャンペーンを実施している。完売次第終了となるという。

 ジェットスター・ジャパンでは、現在、5つの就航地への通常運賃はそれぞれ市場最低価格となっており、2012年4月に1円セールにて発売を開始して以来、既に10万枚を大きく上回る国内線航空券が購入されているという(6月7日現在)。

 また同社では、他の航空会社のインターネット公示運賃が、それと比較対象となるJetstar.comにて販売中のジェットスター便の最低運賃よりも安い場合、同社に電話して予約する顧客に対し、日本国内線および日本発国際線では他社の運賃より10%下回る金額とJetstar.comに掲載されたジェットスターの最低運賃との差額相当のバウチャーを提供する、独自の最低価格保証制度を設けている。対象運賃は、比較対象内の同一時間帯、同一路線の直行便の片道運賃になる。

 ジェットスター・ジャパンはシンガポール、ベトナム、オーストラリア、ニュージーランドにて既に運航しているジェットスターグループの航空会社の一つであり、2013年にはジェットスター香港も就航する予定。またジェットスター・ジャパン就航に合わせ、ジェットスターグループは日本の顧客の海外旅行の利便性を向上させるために、日本発着の国際線を最大週36便まで増便し、ネットワークを拡大した。これにより、オーストラリアやシンガポールからの顧客がジェットスター・ジャパンの国内ネットワークを活用し、日本旅行を満喫できるようにもなる。

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