JX日鉱日石金属、札幌・豊羽地区の地熱開発調査井から噴気を確認

2012年6月26日 13:01

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2011号調査井からの噴気の模様(写真:JX日鉱日石金属)

2011号調査井からの噴気の模様(写真:JX日鉱日石金属)[写真拡大]

 JX日鉱日石金属は26日、地熱発電の可能性について調査を進めてきた豊羽地区(札幌市南区定山渓)において、調査井の一本から水蒸気の噴気を確認したと発表した。

 豊羽地区は、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が2010年度までに実施した調査により、地熱発電に関して大変有望な地域であることが確認されている。同結果を受け、JX日鉱日石金属が地熱に関する調査を引継ぎ、2011年度には2011号調査井のボーリング掘削を行ったが、今回の噴気は、同調査井において、噴出と坑口圧力、地熱流体の賦存状況を把握するために行なった短期噴出試験の中で確認されたもの。

 JX日鉱日石金属は、今回の短期噴出試験により得られたデータを活用し、2015年頃までを目途に引き続き調査を実施し、豊羽地区における地熱開発の可能性についてさらに検討を進めていくという。

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