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【建設機械関連銘柄診断】カナモトはレンタル絶好調で上方修正、震災復興に大雨洪水関連需要
【建設機械関連主力3銘柄の業績&株価】
■カナモト <9678> (東1)
2012年10月期連結業績見通しについて上方修正を発表した。
売上高は従来の726億円から今回の762億円(前期比7%増)、営業利益は37.8億円から47.1億円(同62%増)、経常利益は30.4億円から42.0億円(同88%増)、純利益は13.5億円から21.1億円(同81%増)に上振れる見通しである。上方修正後の予想EPS(1株利益)は64円26銭としている。なお年間配当については20円(第2四半期末10円、期末10円)を据え置いている。
上方修正の理由としては、東日本大震災の復旧・復興工事関連で、瓦礫撤去工事に加えて、着工が遅れがちだったインフラ復旧工事も動き出したためとしている。さらに首都圏では既存建造物の耐震対策工事等も増加傾向のため、東北地方や関東圏での建設機械レンタル需要は高水準に推移する見通しとしている。
なお4月27日には、ユナイト(道路用建設機械レンタル事業、道路工事施工事業を全国展開)の株式の一部をJA三井リースから取得し、子会社化すると発表している。ただし株式譲渡は6月末の予定で、業績への影響については精査中のため、今回の上方修正には織り込んでいないとしている。再度の上振れの可能性もあり、13年10月期以降の収益に寄与することが期待される。
■利回り、PER、PBRに割安感顕著
足元の株価水準を指標面で見ると、12年10月期会社予想ベースの連結予想PERは10倍台前半、予想配当利回りは2%台半ば、11年10月期連結BPS(1株当たり純資産1129円47銭)ベースの実績PBRは0.7倍近辺の水準であり、指標面では予想PERや実績PBRに割安感が意識される水準だろう。需給面では信用倍率(5月25日時点)が1倍台である。震災復興関連のテーマ性に加えて、好業績に対する見直し余地もあるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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