【話題株】日本海洋掘削は新規掘削工事受注で原油価格安を押し返し反発

2012年5月31日 14:09

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  日本海洋掘削 <1606> は31日、寄りあとの19円安から切り返し13円高の2187円と反発し、5月11日につけた年初来安値2107円に並ぶ安値水準から底上げしている。前日30日大引け後に独立行政法人海洋研究開発機構が所有しているドリルシップ「ちきゅう」により新規掘削工事案件の受注を発表、前日の米国市場で、原油先物(WTI)価格が、2.94ドル安の1バーレル=87.82ドルと急続落したことを押し返し下げ過ぎ訂正買いが再燃している。

  今年2月の「HAKURYU-10」による新規受注では年初来高値2955円まで急伸したことも連想されている。

  新規受注は、マレーシアのPSB社が、受注した掘削工事案件に掘削業務サービスを提供するもので、操業海域はマレーシアのサバ州、作業坑数はファーム1坑とオプション1坑、作業開始予定時期は来年7月頃、作業料金建ては日割作業料率方式で、収入金額は約3200万ドルを見込んでいる。この掘削サービス提供による売り上げなどは来期業績に計上予定で今期業績に影響はないとしている。

  株価は、今3月期業績を複数のリグの日割作業率の低下などから大幅続落、純利益を2億1800万円(前期比93%減)と予想したことが嫌気されて年初来安値まで突っ込んだ。PER評価では割高だが、PBRは0.8倍を下げ過ぎを示唆しており、一段の底上げを試そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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