[仕事術]幸せな人は生産性が高い?

2012年5月29日 20:45

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全米産業審議会年次調査によると、自分の仕事に満足しているアメリカ人は45%であるということがわかった。これは過去22年間で最低の水準である。

全米産業審議会年次調査によると、自分の仕事に満足しているアメリカ人は45%であるということがわかった。これは過去22年間で最低の水準である。[写真拡大]

 全米産業審議会年次調査によると、自分の仕事に満足しているアメリカ人は45%であるということがわかった。これは過去22年間(※1)で最低の水準である。

 現在、労働者の45%しか自分の仕事に満足していないという事実は、職場の生産性にとってあまりよい前兆とは言えません。会社にとってより良い結果を生み出すのと同時に、従業員の幸福も助長するために、会社ができることは何でしょうか。

 今、職場に導入されてきているのは、幸福指導(happiness coaching)です。これは単に前向きな姿勢に関する概念の指導に留まりません。それに加えて、心の幸せや、悪い経済ニュースや個人的な不運に直面しても気持ちをコントロールすることについて、指導するのです。

 その狙いをいくつかご紹介しましょう。

・仕事の過程に着目する。結果はコントロールできませんが、一連の作業の過程は管理できます。その術をもっていないのなら、 タイムマネジメント・トレーニングを受けると仕事の作業過程で役に立つでしょう。
・事の良し悪しをすぐ判断しないようにする。柔軟な姿勢を保ち、あらゆる結果についてプラスの面がないか調べるようにしましょう。
・常に頭をクリアにしておく。 一日のどこかで瞑想する時間を組み入れたり、物事を思い出さなくてもよいようにあらゆることをメモに書くといった単純なテクニックを使ったりすることができます。

 「自分」の職場環境と幸福感を向上させるために「自分」にできることは何か、その胸に問いかけてみてください。人は他人によって不幸せになるのではありません。自分だけが自らを不幸にすることができるのです。

 ここ何年かで行われた過去の研究では、前向きな姿勢が生産性を高めるという結果が出ています。

・2005年 Psychological Bulletin誌:より幸福感を感じている人ほど、仕事を休む日数が少なく、より良い評価を受ける。
・2004年 American Behavioral Scientist誌: 前向きなエネルギーを内包しているチームやお互いに協力して高め合う人たちは、より多くの利益を生み出し、顧客の満足度も高くなった。
・2001年 ミシガン大学: 幸せな人はより幅広く独創的な考えができる。

 今の仕事は理想の仕事ではないかもしれませんが、それであなたが当分のあいだ幸せになれないわけではありません。自分の感情をコントロールしてみてください。そうすると、成し遂げる結果も以前より良いものになるでしょう。続いて、態度が前向きになり、幸せを感じるようになり、そして評価が高まることで、次の仕事が素晴らしいものになるはずなのです!

※1…本記事の原文は2010年3月23日に執筆されたものです。

※この記事はKey Organization Systems提供の記事を財経新聞が日本向けに翻訳・編集したものです。

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