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【注目の決算発表】日立建機は42%営業増益予想も材料出尽くし感を強めて急反落
日立建機 <6305> は26日、66円安の1755円まで下げて急反落している。前日25日大引け後に3月期決算を発表、前期営業利益は、今年1月の下方修正値を下ぶれて連続増益率を縮めて着地し、今期は、営業利益の42%増益を予想、市場コンセンサスをクリアしたが、すでに今年4月12日観測報道されていたとして材料出尽くし感を強めて利益確定売りが先行している。前日25日の米国市場で、同業他社のキャタピラーが、売り上げ伸び悩みを嫌い急落したことも響いている。
前期業績は、前々期比5%増収、32%営業増益、23%経常増益、2.0倍純益増益と続伸した。油圧ショベルを中心とした建設機械が、中国市場で大幅に需要を減らしたが前々期並みを維持、マイニング(鉱山)機械の需要が引き続き旺盛で大型案件を取り込み、ドル・ユーロ・人民元とも円高となったことを販売価格改善や原価低減を進めたことでカバーして続伸した。
今期は、日本の建機のレンタル需要増や北米のエネルギー関係工事増による需要拡大などで続伸を予想、営業利益は、780億円(前期比42%増)と観測報道値をクリアし、純利益も、350億円(同51%増)と市場コンセンサスを60億円強上回る。
株価は、中国の景気鈍化でつけた年初来安値1268円から底上げ、いったん1月の前期営業利益下方修正で1446円と下ぶれたが、下げ過ぎ訂正で同高値1922円まで買われ高値もみ合いを続けた。目先売り一巡後にPER10倍台の割安修正へ反転も想定される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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