【話題株】鹿島は期待材料のあとに悪材料が出て振り回される

2012年4月18日 18:16

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■午後、営業利益の減額修正など発表

  鹿島 <1812> は18日、前場快調だったものの後場は軟化し、日経平均の一段高に逆行する冴えない展開になった。前場は、建設重機10台を同時に遠隔操作する「無人化施工システム」の発表を材料に、石原都知事の尖閣諸島「購入」発言と関連づける思惑買いもあったようで、243円(4円高)まで上げて同値で高値引け。しかし、後場は13時30分に業績と配当予想の減額修正を発表したため、233円(6円安)まで下げて終値も237円(2円安)。けっこう振り回された投資家も少なくなかったようだ。

■株価は直近の安値を割らず安堵感

  鹿島が13時30分に発表した「業績予想および配当予想の修正に関するお知らせ」によると、2012年3月決算の予想連結営業利益は、完成工事総利益率の悪化を主因として310億円から290億円に引き下げた。経常利益の予想は約8%引き上げたものの、純利益は有価証券評価損や倉敷市で発生した事故などにより約61%引き下げた。また、3月期末配当はこれまでの3円予想を2円とした。

  もっとも、株価は、4月11日につけた直近の安値232円を割らずに持ち直したため、明日以降、一段安の可能性は低いとの見方が多い。11日の232円と本日の233円で「ダブルボトム」を形成する可能性もあり、そうなれば、業績面の要因は織り込まれ、再び戻りを試すコースに転じそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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