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【外国為替市場展望:ドル・円相場】ドル高・円安の地合い継続だが重要イベント控えてモミ合い展開
【外国為替市場フューチャー:4月2日~6日のドル・円相場見通し】
■1ドル=82円台~84円台を想定
来週(4月2日~6日)のドル・円相場については、概ね1ドル=82円台~84円台のレンジを想定する。ポジション調整やリスク回避の動きなどで一時的に振れる場面があっても、基調としてはドル高・円安の地合いが継続する可能性が高いと考えられる。
ただし、4月4日のECB理事会と記者会見、6日の米3月雇用統計、9日の日本2月経常収支、9日~10日の日銀金融政策決定会合などの重要イベントを控えているだけに、常識的に考えれば、様子見ムードを強めてモミ合う展開となる可能性もあるだろう。
前週(3月26日~30日)のドル・円相場は、概ね1ドル=81円80銭台~83円30銭台のレンジで推移した。3月期末に伴う日本の輸出企業の円買い需要に加えて、中国の景気減速に対する警戒感などもリスク回避の円買いにつながり、一時1ドル=81円80銭台まで円が上昇する場面があり、ドル高・円安一服の展開となった。
バーナンキ米FRB(連邦準備制度理事会)議長の講演内容を受けて、米追加金融緩和期待が高まったことも一因だが、これに対しての反応は限定的だった。そして前週末30日の米国市場では円買い需要が一巡し、再びドル買い・円売り優勢の流れになった。1ドル=82円90銭近辺に円が下落しており、基調としてはドル高・円安の地合いが継続していると考えられる。
当面は、米国の景気動向や日米両国の金融政策に対する思惑が焦点となるだけに、主要経済指標に注目しておきたい。なお、イランと北朝鮮の地政学リスクに対する警戒も必要だろう。
当面の注目スケジュールとしては、4月1日の中国3月PMI、2日の3月日銀短観、米3月ISM製造業景気指数、3日の豪中銀理事会、米2月製造業新規受注、米3月自動車販売台数、米FOMC(連邦公開市場委員会)議事録(3月13日分)公表、4日の豪2月貿易収支、独2月鉱工業受注、ユーロ圏2月小売売上高、ECB理事会と記者会見、米3月ADP雇用報告、米3月ISM非製造業景気指数、4日~5日の英中銀金融政策委員会、5日の独2月鉱工業生産、米新規失業保険申請件数、6日の米2月消費者信用残高、米3月雇用統計などがあるだろう。
その後の注目イベントとして、9日の日本2月経常収支、中国3月CPI、9日~10日の日銀金融政策決定会合、10日の中国3月貿易統計、11日の米3月財政収支、12日の仏2月経常収支、米2月貿易収支、13日の中国3月小売売上高、中国第1四半期GDP、16日のユーロ圏貿易収支、米3月小売売上高、18日のユーロ圏2月経常収支、19日の日本3月貿易統計、20日のG20財務相・中央銀行総裁会議などが予定されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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