自動車の交差点侵入を「予約制」にする構想

2012年2月22日 06:00

印刷

記事提供元:スラド

eggy 曰く、 「自動車に搭載されたコンピュータを通じて、接近中の交差点に到着時刻を知らせることで赤信号を回避できる」という構想を、テキサス大学のPeter Stone准教授が米科学振興協会(AAAC)にて発表したとのこと。交差点周辺の安全性を確保し、また交差点の渋滞を緩和するのが狙いである(本家/.Discovery News記事)。

 2009年米国交通省は、交差点での事故または交差点関連の事故は自動車衝突事故件数全体の40%にも及んだと報告している。Stone氏の構想によれば、交差点に接近中の車から到着の情報を受信した交差点は他に接近中の車がないかどうかを確認し、もし交差点に侵入するスペースがあれば進行するよう伝え、もし侵入するスペースがなければ徐行または停止しなくてはならないと伝えるのだそうだ。氏は、これはまるでホテルの部屋を予約するようなものだと説明している。

 一方で、こうしたシステムを搭載する自動車の台数は限られるだろうとする懐疑的意見もあるが、Stone氏は、交差点のシステムと繋がっている自動車がたったの数台だったとしても機能するとしている。本家/.では、「交差点の直前で気が変わったら?」、「方程式の変数から人間を取り除かない限りはうまくいかない」、「ずっと前からやってるよ。1つ、2つ先の信号をみながらの運転はすぐになれる。6回に5回は青信号だよ。」「車?スマートフォンがあるじゃないか」などのコメントが寄せられている。

 スラッシュドットのコメントを読む | 交通

 関連ストーリー:
世界最長の全自動無人運転システム「ドバイメトロ」完成 2011年09月20日
米国で回転式交差点増加の兆し。しかし米国人気質とは相容れない ? 2011年07月06日
富士通研究所、運転体験可能な広域道路交通シミュレーターを開発 2010年12月07日
バスの下を乗用車が通過できる「トンネルバス」、中国で走行予定 2010年08月06日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事