雪印メグミルク、海老名工場にチルド飲料生産機能を集約 近郊2工場を閉鎖

2012年2月9日 18:01

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 雪印メグミルクは9日、本日開催の取締役会において、「雪印メグミルクグループ中期経営計画(平成21年度~平成25年度)」における事業戦略を推進するために、戦略設備投資「関東地区のチルド飲料生産機能の集約」の実施を決議したと発表した。

 同社は、飲料・デザート類事業における生産物流機能に関して、コスト構造改革によって市場競争力の強化を図り、継続的な事業成長を実現したいと考えている。この考え方に基づき、現在同社は、海老名工場を飲料・デザート類事業における首都圏(関東地区)の基幹工場として位置づけ、牛乳・乳飲料を中心とした飲料類の生産に関わる建屋および製造設備の更新による基盤整備を進めている。

 同社は、この新海老名工場第1期投資が完了した後に、引き続き、海老名工場敷地内に新棟屋を建設し、生産物流機能の増強のための設備投資を実施する計画。この取組みによって、同社の牛乳、乳飲料、果汁・野菜飲料等のチルド飲料に関する事業強化を進め、乳の価値創造と牛乳・乳製品の需要拡大を実現することで、国内酪農生産の基盤強化と持続的発展に貢献していく方針。

 同社は現在、飲料・デザート類事業の関東地区における飲料類の生産機能として4工場(海老名工場、野田工場、日野工場及び富里工場)を有しているが、新海老名工場第1期投資の完了後、その跡地に新棟屋を建設し、日野および富里工場のチルド飲料生産機能を集約する。また、物流機能についても、日野および富里工場の機能を再配置する。これにより、関東地区におけるチルド飲料生産機能の集約に伴い、新海老名工場としての飲料生産ラインの稼動に合わせて、日野工場および富里工場を順次閉鎖する。

 なお、海老名工場の新棟建設と関東地区の自社工場(野田工場は対象外)チルド飲料類の生産機能の集約に関する投資額は80億円、工事着工は2013年3月の予定。

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