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【総合スーパー・大手コンビニの銘柄診断】ローソンは中国での店舗展開の加速がポイント
ローソン<2651>(東1)の11年3~11月期(3Q累計)連結業績は、チェーン全店売上高が前年同期比9%増の1兆3804億円、営業総収入が同9%増の3608億円、営業利益が同8%増の497億円、経常利益が同10%増の497億円、純利益が同1%減の206億円だった。[写真拡大]
■【特集】「小売(総合スーパー・大手コンビニ)」銘柄の動向
ローソン <2651> の11年3~11月期(3Q累計)連結業績は、チェーン全店売上高が前年同期比9%増の1兆3804億円、営業総収入が同9%増の3608億円、営業利益が同8%増の497億円、経常利益が同10%増の497億円、純利益が同1%減の206億円だった。
資産除去債務会計基準適用や震災関連などで、特別損失を161億円計上したため、純利益は減少した。しかし、弁当類やリニューアルしたPB(プライベートブランド)商品「ローソンセレクト」などの販売が好調で、増収、営業増益、経常増益だった。生鮮品を強化したハイブリッドコンビニ店舗の増加も寄与した。
単体ベースの3~11月累計の既存店売上高は前年比105.9%だった。また11月末時点の総店舗数は、国内が1万369店舗で前年同期比434店舗増加、海外店舗数(中国の上海、重慶、大連など)が340店舗で同22店舗増加した。
12年2月期通期の連結業績予想については、従来予想を据え置いた。チェーン全店売上高は前期比7%増の1兆8080億円、営業総収入は同7%増の4730億円、営業利益は同11%増の615億円、経常利益は同11%増の604億円、純利益は同7%減の235億円で、予想EPS(1株利益)については235円28銭としている。
なお、通期営業利益予想615億円に対する3Q累計営業利益497億円の進捗率は81%であり、上振れの可能性もあるだろう。
足元の状況は、12月の既存店売上高が単体ベースで前年比104.1%、連結ベースで同103.5%となり、12月末の総店舗数は国内が1万427店舗、海外が362店舗となった。
重点戦略としては、国内では客層の拡大を目指して、生鮮品を強化したハイブリッドコンビニ店舗の店舗展開を進めている。海外では中国を中心に、インドネシアやインドへの展開も推進する模様だ。11年9月には、中国・上海の持分法適用会社への出資比率を引き上げて連結子会社化している。今後は中国での店舗展開の加速がポイントだろう。
株価の動きを見ると、東日本大震災による一時的な急落から反発後は、13週移動平均線と26週移動平均線がサポートラインの形となり、緩やかな上昇トレンドを継続している。1月4日には昨年来高値となる4895円まで上昇した。足元ではやや調整局面だが、緩やかな右肩上がりの上昇のため過熱感はないだろう。
足元の株価水準を指標面で見ると、12年2月期ベースの予想連結PERは19~20倍近辺、予想配当利回りは4%近辺、実績PBRは2倍台である。予想連結PERについては、一過性の特別損失計上や通期上振れの可能性を考慮すれば、割安感が薄れた水準と言えないだろう。物色のシフトで上値が重くなる可能性には注意しておきたいが、下値では2月末の配当権利取りを狙った買いが入る可能性があるだろう。需給面で見れば、信用倍率は0.1倍台である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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