ニコン、タイでデジタル一眼レフカメラなど一部機種の出荷を開始

2011年12月1日 13:20

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 ニコンは1日、洪水被害を受けたタイ中部アユタヤ県のロジャナ工業団地にある同社連結子会社のニコンタイランド社[Nikon (Thailand) Co., Ltd.]について、現時点での情報を発表した。

 同社によると、ロジャナ工業団地によるニコンタイランド社周辺の排水が11月26日に完了。これにより同社は、工場のインフラと製造設備の復旧に努め、2012年1月からの一部操業再開を目指すという。なお、タイにおける協力工場での限定的な代替生産を当初の予定より早く実施し、デジタル一眼レフカメラと交換レンズの一部の機種の出荷を11月30日から開始した。

 また、現時点で予測可能な範囲における、今回の洪水での販売機会逸失による平成24年3月期連結業績へのマイナスの影響は、11月4日に発表した売上高650億円、営業利益250億円から変化はないという。ニコンタイランド社の建屋および製造設備等の被害については、「現在精査中」としている。

 今後、同社では、社長を本部長とする緊急対策本部のもと支援体制を構築し、一日も早い復旧に努めるとともに、生産の平常化に向けた対応を継続して実施していく。2012年3月末に、デジタル一眼レフカメラと交換レンズを通常の生産量に戻す計画。

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