富士重、新世代FRスポーカー「SUBARU BRZ」を公開 世界トップクラスの低重心

2011年11月30日 21:36

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「SUBARU BRZ」(画像:富士重工業)

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  • 「SUBARU BRZ」(画像:富士重工業)

 富士重工業は30日、第42回東京モーターショー2011で、「SUBARU BRZ(参考出品)」を世界で初めて公開した。

 SUBARU BRZは、トヨタ自動車との共同開発のもと、誰もがクルマを操る愉しさと悦びを感じることのできる、水平対向エンジンFRレイアウトのスポーツカー。「Pure Handling Delight -新しい次元の運転する愉しさ」をコンセプトに、水平対向エンジンそのものが持つ「低重心」・「軽量」・「コンパクト」という特長を最大限に活かし、さらに低く、より車体中心に近づけてエンジンを搭載し、世界トップクラスの低重心による優れたハンドリング性能を実現した。

 さらにSUBARU BRZは、低く搭載した水平対向エンジンに加えて、専用設計したプラットフォームによりスポーツカーらしい低いドライビングポジションを備えた超低重心パッケージングを実現。全高1,300mm、ワイド&ローのスタイリッシュなクーペボディとしながら、同時に2+2の居住空間や十分な容量の荷物を収めることのできるトランクルームなど、ロングツーリングにも使える実用性も両立させた。

 エンジンは、新世代ボクサーエンジンの設計思想を活かし、自然吸気のスポーツエンジンらしく高回転まで気持ちよく吹けあがる環境性能に優れた高効率エンジンを専用開発した。トヨタとの共同開発を活かし、トヨタの直噴技術 D-4S(燃料噴射システム)を組み合わせている。また、超低重心パッケージングを実現するために、インテークマニホールドの高さやオイルパンの形状などの工夫により、エンジンのコンパクト化を図った。
 
 スポーツカーを操る愉しさを実現するために、シフトフィールやレスポンスにこだわったトランスミッションを開発。6MTはシフトレバーをショートストロークとし、剛性感、節度感、操作荷重の最適化など、徹底的にシフトフィールの気持ちよさにこだわった。

 ボディは、超低重心パッケージングを成立させるための新たな軽量高剛性ボディを開発。低重心、そして低いドライビングポジションを実現させるため、ボディフレームレイアウトにペリメータフレームの考え方を採用した。さらに、高い運動性能を実現させる最適なボディ剛性と衝突安全性能に必要な強度を確保し、軽量化との両立をねらい、剛性・強度配分に配慮した骨格構造とした。高張力鋼板の積極採用で軽量化を図り、特に車体上部への採用で低重心化に貢献している。

 シャシーは、超低重心パッケージングを活かした操縦性と走行安定性の高次元での両立をはかり、ステアリング操作へのダイレクトでシャープな反応を実現し、ドライバーと車との一体感を高めた。フロントサスペンションには軽量・高剛性なストラット式、リヤサスペンションにはショックの吸収に優れるダブルウイッシュボーン式を採用した。


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