【チャート・ワンコメント】４００円大きく割り込んだ住友重機、まだ「コツン」と下値の音せず

■チャートワンポイント日足

　　４００円を大きく割り込んでいる住友重機械工業 <6302> は、１１円高の３８１円と反発している。２６日（月）終値は１６円安の３７０円、安値は３６９円まであった。年初来の安値更新。

　　日足チャートのポイントは、３０日線を割り込んだ８月２日以降、３０日線を一度も上抜くことなく同線に沿って下がっていること。つまり、下落基調が続き、「コツン」という下値確認の音が聞こえない。

　　２０１２年３月期の見通しは良い。前期比、１５．０％増収、営業利益１７．９％増益、１株利益４８．８円の見通し。配当も年１０円（前期年８円）の予定。ただ、この予想数字は７月２９日に公表となったもの。以後、経済情勢はかなり変わってはいる。

　　この好業績が手がかりとなって、これまで４００円を割ることなく底堅い動きだった。しかし、全般相場の味が悪く、同社株もいっこうに戻そうとしないことから高水準にある信用買残の投げが出始めたといえるだろう。

　　一挙に投げが出て３０日線とのマイナス乖離が１７～１８％まで拡大すれば底打ちとなるだろう。現在の乖離はマイナス１１％ていど。その場合は指標割安も手がかりとなるだろう。新規買いは突っ込みに備えたい。（情報提供：日本インタビュ新聞社＝Ｍｅｄｉａ－ＩＲ）

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