ヤフーとJCBが提携：会員IDや決済・ポイントサービスを連携

　ヤフーとJCBは29日、EC分野のサービス向上とリアル店舗様への集客支援を目的とした業務提携を行うと発表した。両社の会員サービスのIDを連携させるほか、JCBブランドの「Yahoo!カード」の発行、JCB加盟店への「Yahoo!ロコ」登録推進などを実施する計画。

　IDの連携では、JCBカードの会員用WEBサービス「MyJCB」のIDとYahoo！ JAPAN IDの連携サービスを提供。ヤフーの決済サービス「Yahoo！ウォレット」に自動登録されるほか、JCBの「Oki Dokiポイント」からヤフーの「Yahoo！ポイント」への自動的な移行、JCBカードの利用額とヤフーの優良顧客向けプログラム「スタークラブ」の連携などが可能になる。

　新たに発行する「Yahoo!カード」は、通常の買い物で「Yahoo！ポイント」が購入金額の1％分貯まるほか、「Yahoo！ショッピング」で買い物する際には、2％分のポイントが貯まる。また、スマートフォンを利用するとさらに1％分が加算されるなどの特典がある。来年5月から提供する予定。

　JCB加盟店への「Yahoo!ロコ」登録推進では、JCB会員向けの優待店舗を募り、「JCB優待店」として掲載していくという。実施は10月を予定している。

　また、Yahoo! JAPAN IDをベースとした履歴（閲覧、検索、商品購入など）とJCBカードの購買履歴を活用し、利用者の嗜好にあわせたお勧め情報をスマートフォンなどで提供する事も予定している。

　将来的には、JCB加盟店でスマートフォンで決済できる環境を整備し、スマートフォンを介した「Yahoo！ポイント」や「Yahoo！ウォレット」での決済を可能にするほか、スマートフォンのアプリケーションを介して、利用者の嗜好に沿った来店促進情報をタイムリーに配信するなど、ネットとリアルの連携を促していく計画という。