ユニクロ、今年のヒートテックは節電対策で1億枚用意 消臭機能なども追加

2011年8月25日 17:41

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ユニクロ、今年のヒートテックは節電対策で1億枚用意 消臭機能なども追加(写真:ユニクロ提供)

ユニクロ、今年のヒートテックは節電対策で1億枚用意 消臭機能なども追加(写真:ユニクロ提供)[写真拡大]

 ユニクロは25日、東レとの共同開発による冬の機能性ウェア「ヒートテック」の2011年版商品について発表した。

 今年は、男性用に、気になるにおいを抑える「消臭」機能を追加。一方、女性用は、糸を細くすることで、滑らかな肌触りを実現すると同時に、衣服に初めてホエイ(乳清)を繊維に練りこんだことで生地の「保湿」機能を向上させた。

 ヒートテックは、2003年の発売以降の累計販売枚数が2億枚に迫るなど、全世界的にヒットした人気商品。今年は、電力不足に伴い節電意識が高まっている影響で、ヒートテックの着用率が高まると見て、「約1億枚のヒートテックを準備してお客様をお迎えする」と同社はコメントしている。

 同社は、昨年販売したヒートテック8000万枚に関して、その節電効果を算出。同社の調査によると、「一世帯の構成を4名、1名あたり2枚ヒートテックを所有していると仮定すると、その世帯数に必要なヒートテックの数は8枚となり、ヒートテックを購入した世帯数は1000万世帯となる」という。

 さらに、「ヒートテックを着用して、暖房温度を1℃下げた場合、削減される消費電力は1世帯あたり58wとなり、これを1000万世帯に換算すると、58万kwとなる。この値は、この冬のピーク時の電力不足として見込まれている113万kwの約50%に相当する。ヒートテックが節電で予想される厳しい冬をあたためていく」と同社は解説している。

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