大日本印刷、100枚を一括読み取りできるUHF帯ICタグ:1枚10円台の低価格化を実現

2011年8月25日 13:06

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100枚ほど重なっても一括読み取りできるUHF帯IC小型ラベルタグ(同社プレスリリースより)

100枚ほど重なっても一括読み取りできるUHF帯IC小型ラベルタグ(同社プレスリリースより)[写真拡大]

 大日本印刷と富士通フロンテックは25日、100枚ほど重なっても一括読み取りできるUHF帯IC小型ラベルタグを11月から発売すると発表した。価格は1枚10円台と従来品に比べて、大幅な低価格を実現した。

 同製品は、サイズが55×15mmと小型で低価格を実現したUHF帯ICタグ。これまでは、近距離で重なりあうと読み取り率が低下する問題があったが、同製品はICタグが1~2mmの近さで接していても、個別に認識をした上で一括読み取りできるアンテナパターン技術を導入。薄い書類などに貼り付けて100枚程度重ねた状態でも、一度に正確に読み取ることができるという。

 小型サイズながら通信距離は約5mと長い通信距離を実現しており、ゲート通過時の一括検品、倉庫でのモバイル型リーダーライターを利用した棚卸業務などに最適としている。

 また、小型であるためタグを貼り付ける場所の制約が少なく、様々な用途に利用できる。ラベルプリンターでバーコードや文字などを印字できるため、目視情報の印字やバーコードシステムとの連携も容易に行えるという。

 両社は、今後3年間で約1億枚の販売を目指すとしている。

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