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日本郵船と伊藤忠、ブラジル沖の海洋油田開発に参画
日本郵船と伊藤忠商事が参画するブラジル沖の海洋油田事業のために建設されるFPSOの完成予想図。[写真拡大]
日本郵船と伊藤忠商事は15日、オランダ、ブラジルの企業と共同でブラジル沖の海洋油田開発事業を行うと発表した。FPSOと呼ばれる浮体式の洋上プラントを建設し、ブラジル国営石油会社ペトロブラスに20年間提供する。
4社はFPSOを保有・操業する合弁会社を設立する。プラントは、原油生産能力が日量12万バレル、ガス生産能力が日量500万立方メートル、原油貯蔵能力が160万バレル。 日本郵船は同プラントと陸上操業事務所に人員を派遣し、プラント操業に参画する。
プラントは、大型原油タンカーを改造して建造する。完工後の2013年第2四半期からブラジル沖合超大水深プレソルト層にあるLula Nordeste(ルラノルデステ)油田で原油生産を開始する予定。
出資比率は日本郵船が17.5%、FPSOのEPC・リース・オペレーション大手のオランダSBM社が50.5%、ブラジルの石油・ガス掘削事業大手ケイロス社が20.0%、伊藤忠商事が12.0%となる。
同事業のFPSO建造資金の調達については、オランダのABNアムロ、みずほコーポレート銀行など、日本国内外の12行で構成される市中銀行団との間でプロジェクト・ファイナンスによる総額10億米ドルの長期融資契約を締結している。
日本郵船と伊藤忠商事は、同事業を足掛かりに、今後拡大が見込まれるブラジルでの海洋資源開発への取り組みの検討を進めていくとしている。
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