【外国為替市場展望:ユーロ・円相場】ユーロ買い戻しがやや優勢の展開を想定

2011年6月6日 09:28

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【外国為替市場フューチャー:6月6日~10日】

■ECBによる追加利上げ観測が焦点

  来週(6月6日~10日)のユーロ・円相場については、ギリシャに対する金融支援問題の進展と、ECB(欧州中央銀行)による追加利上げ観測が焦点となるが、ユーロ買い戻しがやや優勢の展開が想定される。

  前週(5月30日~6月3日)のユーロ・相場は、ギリシャに対する金融支援問題を巡る報道が交錯したが、週末6月3日にはギリシャ金融支援の協議進展を好感して、ユーロ買い・円売りが優勢となり1ユーロ=117円50銭台に円が下落した。

  ギリシャ金融支援問題を巡る動きが交錯しているが、ユーロ・円相場については、当面はギリシャに対する金融支援問題次第の展開だろう。また6月9日のECB理事会と、理事会後の記者会見も注目されるだろう。ECBによる追加利上げ観測は、一旦は後退した形であり、今回も金利据え置きとの見方が優勢だが、記者会見で利上げに向けたメッセージが出されるのではないかとの観測が浮上している。再び利上げ観測の思惑でユーロが強含みの可能性も考えられる。

  ただし、アイルランド、ポルトガル、スペインなどの財政不安問題再燃、欧米株式市場の下落、商品先物市場の下落などで、リスク回避の円買い圧力が増す可能性も想定されるだけに、注意が必要となるだろう。

  来週の注目スケジュールとしては、国内では、7日の4月景気動向指数CI速報値、5月末外貨準備等状況、8日の4月経常収支、5月マネーストック統計、5月景気ウォッチャー調査、9日の11年1~3月期GDP2次速報値、5月消費動向調査、10日の4月第3次産業活動指数、5月企業物価指数などがあるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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