【銘柄診断】東京楽天地は3Q業績が2ケタ減益も織り込み済み

2010年12月2日 18:04

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  東京楽天地 <8842> は2日、6円高の309円まで上げて続伸し、11月2日につけた年初来安値271円から底上げしていたが、終値は変わらずの303円だった。

  前日1日大引け後に今1月期第3四半期(3Q)決算を発表、2ケタ減益と続落したが、9月に下方修正した1月通期業績に対して順調な利益進捗率となったことから織り込み済みとして、下げ過ぎ訂正買いが続いている。

  同社隣接エリアで「東京スカイツリー」の建設が進んでいることも、合せて意識されている。

  3Q業績は、前年同期比5%減収、22%経常減益、21%純益減益と落ち込んだが、通期業績対比の利益進捗率は、72ー73%と目安の75%をほぼクリアした。

  映画興行部門では『借りぐらしのアリエッティ』や3D作品などが好稼働し、不動産賃貸事業では受け入れた一部テナントの賃料減額要請と新規に取得したオフィスビル2棟の稼働が綱引き、ビルメンテナンス事業でも大口契約先が期間満了となり、ゲームセンター事業でも施設閉鎖・営業終了などが重なったが、新温浴施設オープンなどでカバーした。

  1月通期業績は9月の下方修正値に変更はなく、純利益は、前期計上の固定資産除却損などが一巡し9億2000万円(前期比13%増)と増益転換を予想している。

  株価は、9月の業績下方修正では同時発表の自己株式取得も好感されて下げ渋ったが、ボディブローとなって年初来安値まで下ぶれた。新人気スポットとして高成長中の「東京スカイツリー」関連人気も底流しPBR0.7倍の下げ過ぎ訂正を試そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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