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【外国為替市場フラッシュ(11月8日~12日)】ドル安・円高の流れが一服
■ドル安・円高の流れが一服
11月8日~12日の週の外国為替市場でドル・円相場は、週の前半は概ね1ドル=80円台半ば~81円台後半、週の後半は概ね1ドル=81円台後半~82円台半ばの水準で推移し、ドル安・円高の流れが一服した。
前週(11月1日~5日)末の5日に、米国で注目の10月雇用統計が発表され、非農業部門雇用者数の増加が市場予想を大幅に上回ったため、ニューヨーク外国為替市場ではドルを買い戻す動きが強まり、ドル・円相場は1ドル=81円台30銭台に円が下落していた。
この流れを受け継ぎ、週初の8日は概ね1ドル=81円台前半のレンジで推移した。9日には、欧州でアイルランドの財政不安問題が再燃したため、ユーロを売る動きが加速した。また中国の資本規制強化の噂なども影響し、円は対ドル相場で、一時的に1ドル=80円台半ばに上昇する場面も見られた。
しかし、その後は米長期金利の上昇を背景として、日米の金利差拡大を意識したドル買い・円売りの動きが強まった。ドル・円相場は、10日の東京市場では1ドル=81円台後半、ニューヨーク市場では1ドル=82円台に円が下落した。さらに11日、および12日の東京市場でも、概ね1ドル=81円台後半~82円台前半で推移した。
韓国で11日~12日に開催されたG20(20カ国・地域)首脳会議(サミット)を控えて、様子見ムードだったことも影響しただろう。G20首脳宣言では「通貨の競争的な切り下げを回避」「先進国は為替レートの過度な変動や無秩序な動きを監視」と明記し、また「不均衡是正のための参考指針」を11年前半の財務省・中央銀行総裁会議で議論することとした。中国の人民元切り上げ問題や、米国の金融緩和策に対する批判も注目されたが、具体策は先送りとなり、外国為替市場への影響は限定的のようだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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